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ECサイトの構築費用:モールと自社ECを、月商50万円の年間コストで比べる

公式情報を見た日:2026-09-23 / 掲載:2026-09-23(改訂 2026-09-27)

この記事の答え

月商50万円・平均単価5,000円・全件カード決済、12ヶ月契約の月額で、各社公式の料金から1年分を計算した場合

  • 月額0円で自社ECを始めたい店Square フリー。年216,000円で、公式の料金表だけで金額が決まるプランの中で最も少ない
  • BASEスタンダードと迷っている店料率の低いプランと年額で比べる。Shopify ベーシックは表記のままの計算で年187,200円安い(仮定計算)
  • 自分で集客する手段がない店モール(Yahoo!ショッピング・Amazon)。年の費用は自社ECより高いが、集客力の対価
  • 既存テンプレートで足りない要件がない店制作会社に発注せず、構築費用0円〜11,000円のASPカートで始める

「ECサイト 構築 費用」で検索すると、数十万円から数百万円という金額が並びます。これは制作会社に発注して作ってもらった場合の話です。個人や小規模事業者が自分でネットショップを開くときの金額ではありません。自分で開くなら、初期費用0円で始める方法があります。

かかる費用の大半は、作るときではなく売れたときに発生します。この記事では、Amazonとヤフーが公式に記載している出店費用と、ASPカート各社の月額・決済手数料を並べます。そのうえで、月商50万円のとき1年でいくらかかるかを計算します。金額は2026年9月23日に各社公式ページで確認しました。

ハコの一言数十万〜数百万円という構築費用は、制作会社に発注した場合の金額です。自分でネットショップを作る場合、費用の大半は、売れたときに発生します。

1. ECサイトとネットショップの違い

用語としては、ほぼ同じものを指しています。「ECサイト」は電子商取引(Electronic Commerce)を行うサイト全般を指す言い方です。「ネットショップ」「オンラインショップ」「通販サイト」も日常的には同じ意味で使われます。

区別が必要なのは、言葉の違いではなくサイトの形です。

形 呼び方 中身
モール型 モール型ECサイト 楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど、たくさんの店が集まる場所に出店する
自社EC(独立型) 自社ECサイト、ネットショップ 自分のドメインで自分の店だけを持つ

費用の構造がまったく違うのはこの2つで、「ECサイト」と「ネットショップ」という呼び方の違いではありません。以下、この2つで比べます。

2. 作り方は3通りある

作り方 初期費用 月額 向いている規模
モールに出店する 0円〜 数千円〜数万円+売上に応じた費用 集客を買いたい規模
ASPカートで自社ECを作る 0円〜11,000円 0円〜12,375円(12ヶ月契約。1ヶ月契約なら13,750円) 個人・小規模
制作会社に発注する/自分で開発する 公式の定価なし 公式の定価なし 独自の要件がある規模

3つ目については、公式に定価が示されているものではなく、要件ごとの見積もりになります。本記事では相場の金額を示しません。出典なしに「〇〇万円が相場」と書くことはできるだけ避けたいので、必要な方は複数社から見積もりを取ってください。

3. モールに出店する場合の費用

Amazon

公式の出品料金ページには、2つのプランが記載されています。

プラン 料金
小口出品 商品ごとに100円
大口出品 月額4,900円(税抜)

これに加えて販売手数料がかかります。公式には「商品カテゴリーによって異なりますが、多くの場合は5%〜15.4%」と記載されています。FBA(配送代行)を使う場合は、配送代行手数料と在庫保管手数料が別にかかります。

Yahoo!ショッピング

公式の出店案内ページには、次のように記載されています。

項目 金額
初期費用 0円
月額システム利用料(固定費) 10,000円(税抜)
売上ロイヤリティ 2.5%(売上が発生した場合のみ)
決済サービス利用料 決済方法により異なる(売上が発生した場合のみ)
ストアポイント原資負担料 1%は必須(1%〜15%で設定可能)
アフィリエイトパートナー報酬 2%〜4%は必須
アフィリエイト手数料 パートナー報酬の30%

「初期費用0円」は事実ですが、月額システム利用料と売上ロイヤリティ、ポイント原資、アフィリエイト報酬が必須です。売上に対してかかる必須分を、決済手数料を除いて合計します。最低でも2.5%+1%+2%+(2%×30%)=6.1%になります。

なお同ページには、LINEショッピングタブ掲載経由料金について「経由2〜4% ※2026年は経由料金は発生しません。」と記載されています。

楽天市場

公式の出店プランページには、3つのプランの記載があります。スタンダードプラン・プロフェッショナルプラン(プレミアムプラン)・メガショッププランです。ただし今回の確認では、月額出店料の金額と単位を正確に読み取ることができませんでした。誤った金額を載せたくないため、ここには書きません。金額は公式の出店プランページと費用シミュレーションでご確認ください。

4. 自社ECを作る場合の費用

ASPカート(すでにある仕組みを月額で借りる方式)の主な選択肢です。

サービス/プラン 初期費用 月額 売れたときに引かれるもの
BASE スタンダード 0円 0円 6.6%+40円(決済3.6%+40円+サービス利用料3%)
Square オンラインビジネス フリー 記載なし 0円 3.6%
Shopify ベーシック
0円 3,650円(年払い)/4,850円(月払い) 3.55%
カラーミーショップ レギュラー 3,300円 4,950円 3.4%(カラーミーペイメントのクレジットカード)
makeshop プレミアム 11,000円 12,375円(12ヶ月契約・一括払い・返金不可)/13,750円(1ヶ月契約) 3.19%(カード区分ごとに月50万円以上の場合。別途 決済の月額1,650円)

モールと違って、売上に対する必須の追加費用(ロイヤリティ、ポイント原資、アフィリエイト報酬)がありません。引かれるのは決済手数料と、サービスによってはサービス利用料だけです。

BASEには、月額費用のかかるグロースプランもあります。この表と5節の計算は、スタンダードプランの場合です。BASEは、決済方法がPayPay・Amazon Pay・PayPalの場合、決済手数料に1%が加算されます(公式の料金プランのページ、2026年10月6日確認)。

なお、makeshopの3.19%には「カード区分ごとに決済金額が月50万円以上」という条件が付きます。さらに、課税対象分に別途消費税が加算されると注記されています。他社の税込料率とそのまま並べて比べることはできません。makeshopには、15日間の無料体験があります(公式の料金プランのページ、2026年10月19日確認)。

5. 月商50万円で、1年にいくらかかるか

条件は、平均注文単価5,000円(月100件)、すべてカード決済、月商50万円です。月額は12ヶ月契約の1ヶ月あたりで、送料と梱包費は含めません。税込・税抜が混在する部分は、各社の表記のままとしています。自社ECの行は、ネットショップ作成サービス比較と同じ料金データ・同じ計算式で自動で作っています。

方式 月額の固定費 売上にかかる費用 1か月合計 年間
Square フリー(自社EC) 0円 18,000円(3.6%) 18,000円 216,000円
Shopify ベーシック(自社EC)
3,650円 17,750円(3.55%) 21,400円(仮定計算) 256,800円(仮定計算)
カラーミーショップ レギュラー(自社EC) 4,950円 17,000円(3.4%) 21,950円 263,400円+初期3,300円
makeshop プレミアム(自社EC・12ヶ月契約) 14,025円(月額+決済月額) 15,950円(3.19%) 29,975円(参考) 359,700円+初期11,000円(参考)
BASE スタンダード(自社EC) 0円 37,000円(6.6%+40円×100件) 37,000円 444,000円
Yahoo!ショッピング(モール) 10,000円(税抜) 30,500円(必須分6.1%)+決済手数料 40,500円+決済手数料 486,000円+決済手数料
Amazon 大口(モール) 4,900円(税抜) 25,000円〜77,000円(5%〜15.4%) 29,900円〜81,900円 358,800円〜982,800円

「参考」「要見積もり」の欄は、公式に明記された料金だけでは金額が決まらない「一部未確認」です。安い順には入れていません:makeshop プレミアム(3.19%は「カード区分ごとに決済金額が月50万円以上」の場合の料率で、課税対象分には別途消費税が加算される。月50万円未満の料率は公式ページに記載なし)。
「仮定計算」は、税込・税別の記載がない料率・月額を、表記のまま使って計算した金額です。安い順には入れていません:Shopify ベーシック(Shopifyの料金ページに月額・決済手数料の税込・税抜の記載なし(2026-10-06に料金ページで再確認))。

読み取れることは2つです。

  1. 固定費より、売上にかかる料率のほうがはるかに効きます。月商50万円で比べます。固定費が月3,650円のShopifyベーシックのほうが、固定費0円のBASEスタンダードより年187,200円安くなります。ただしShopifyの料金は税込・税抜の記載がないため、表記のまま計算した仮定計算です。固定費の差は年43,800円ありますが、料率の差(6.6%+40円と3.55%)がそれを上回るためです。makeshopの3.19%は「カード区分ごとに月50万円以上」の場合の料率です。この月商で適用されるかは公式ページだけでは分からないため、一部未確認の参考値として載せています。
  2. モールは自社ECより高くつきます。Yahoo!ショッピングは決済手数料を除いても年486,000円、Amazonはカテゴリ次第で年36万〜98万円です。その差は集客力の対価なので、単純に「高い=悪い」ではありません。自分で集客できるなら自社EC、集客ごと買うならモール、という判断になります。

月商がこれより小さい場合や大きい場合の分岐点は、ネットショップ作成サービス比較の月商別試算で計算しています。

6. 「構築費用」を気にする前に決めること

自分でASPカートを使うなら、構築費用は0円から11,000円の範囲です。制作会社への発注を検討する段階かどうかは、次の3つで判断できます。

  • 既存のテンプレートで足りない要件があるか。なければASPカートで十分です。
  • その要件が、売上をいくら増やすか。年間の追加売上より制作費が大きいなら、まだ早い段階です。
  • 作ったあとの保守を誰がやるか。発注すると、作って終わりではなく保守の費用が続きます。

まず0円か数千円の自社ECで売ってみて、手狭になってから考える順番のほうが、金額のリスクは小さくなります。開店までにやることはネットショップ開業の手順にまとめました。

7. この記事の範囲

金額は2026年9月23日に各社公式ページで確認しました。対象はAmazon、Yahoo!ショッピング、BASE、Shopify、Square、カラーミーショップです。makeshopの金額は2026年9月21日に確認したものです。楽天市場については、上記のとおり金額を掲載していません。制作会社に発注した場合の相場は、公式の出典が取れないため記載していません。

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ハコの一言もう一度、答えだけ。月額0円で自社ECを始めたい店は、Square フリー。年216,000円で、公式の料金表だけで金額が決まるプランの中で最も少ない

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参照した公式ページと確認日(2026-09-23)