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無料で作れるネットショップ6社:0円のまま何ができて、何ができないか

公式情報を見た日:2026-09-24 / 掲載:2026-09-23(改訂 2026-09-27)

この記事の答え

1点3,000円・すべてカード決済で、各社公式の無料プランの料金から手数料を計算した場合

  • 独自ドメインなしで、手数料を抑えたい店Square フリー。料率3.6%で、月商3万円・15万円とも手数料が最も少ない
  • 無料プランのまま独自ドメインを使いたい店BASE・カラーミーショップ・イージーマイショップ(ドメインの取得・更新費用は別)
  • 売上が伸びてきたBASEの店グロースプラン(月額16,580円・年払い、決済手数料2.9%)と費用を比べる
  • 無料プランを試しに使うつもりの店カラーミーショップは、有料プランに上げたあとフリーに戻せない点を確かめる

「ネットショップを無料で作れる」と書かれているサービスは多く、どれも月額0円で開店できます。ただし、無料で済むのは月額費用だけです。売れたときに引かれる手数料は、サービスによって3.6%から7.26%まで倍近い開きがあります。さらに、独自ドメインが使えるか、サービス名のロゴがサイトに表示されるかも分かれます。

この記事では、無料プランを持つ6社について、2026年9月23日に公式ページで確認した内容を並べます。おちゃのこネットとイージーマイショップの一部は、後述のとおり確認日が異なります。料金の全体像や有料プランを含む比較は、ネットショップ作成サービス比較(主要10社の料金一覧)にまとめています。

ハコの一言月額0円で開店できるのは6社です。ただし、無料で済むのは月額費用だけです。売れたときの手数料は、別にかかります。

1. 月額0円で開店できるのは6社

サービス/プラン 月額 初期費用 売れたときに引かれるもの
BASE スタンダード 0円 0円 決済手数料3.6%+40円 + サービス利用料3%(合計6.6%+40円)
STORES フリー 0円 0円 決済手数料5.5%(クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済。PayPayなど一部の決済手段は6.5%)
Square オンラインビジネス フリー 0円 0円 決済手数料3.6%
カラーミーショップ フリー 0円 0円 決済手数料6.6%+30円〜
おちゃのこネット スタートアップ 0円 0円 決済手数料6.6%(税別/税込7.26%)
イージーマイショップ 無料版 0円 0円 決済手数料5.0%+40円(税別/税込5.5%+44円)

数字の読み方で注意が必要な点が4つあります。

  • BASEは2つの料率を足す必要があります。 公式の料金ページには、スタンダードプランの決済手数料3.6%+40円とサービス利用料3%が別の行で書かれています。売れたときに引かれるのは、合計の6.6%+40円です。
  • おちゃのこネットとイージーマイショップは税別表記です。 他社が税込で書いているところを税別で書いているため、そのまま並べると安く見えます。税込に直すとそれぞれ7.26%、5.5%+44円です。
  • カラーミーショップの6.6%+30円には「〜」が付いています。 これは決済サービス「カラーミーペイメント」を契約した場合の参考料金として書かれている数字で、決済手段によって変わります。
  • BASEには月額有料のグロースプランもあります。 月額16,580円(年払い。月払いは1ヶ月あたり19,980円)で決済手数料2.9%、サービス利用料は0円です。この記事は月額0円で始められるプランを並べたものなので、表にはスタンダードプランを載せています。ただし、売上が伸びるとグロースプランのほうが安くなります。切り替えの分岐点は、BASEの手数料はいくら?で計算しています。なお、どちらのプランもPayPay・Amazon Pay・PayPalはシステム手数料相当額1%が加算されます。スタンダードは4.6%+40円、グロースは3.9%になります。

2. 「無料」は月額のことで、手数料は倍近く違う

売れたときの料率だけを低い順に並べると、こうなります。

  1. Square オンラインビジネス フリー ― 3.6%
  2. STORES フリー ― 5.5%〜
  3. イージーマイショップ 無料版 ― 税込5.5%+44円
  4. カラーミーショップ フリー ― 6.6%+30円〜
  5. BASE スタンダード ― 6.6%+40円
  6. おちゃのこネット スタートアップ ― 税込7.26%

BASEの料率は、クレジットカード等で決済した場合です。PayPayなど一部の決済手段では、上の注意点のとおり加算があります。料率が最も低いSquareと最も高いおちゃのこネットでは、料率だけで3.66ポイントの差があります。固定額まで含めると、単価が低いほど差は広がります。

3. 月商3万円・15万円で計算する

1点3,000円の商品をすべてカード決済で売った場合、手数料として引かれる金額です。送料は計算に入れていません。「〜」が付いている料率(カラーミーショップ フリーの6.6%+30円〜)は、その下限値で計算した参考値です。

サービス 10点/月商3万円 50点/月商15万円
Square フリー 1,080円 5,400円
STORES フリー 1,650円 8,250円
イージーマイショップ 無料版 2,090円 10,450円
おちゃのこネット スタートアップ 2,178円 10,890円
カラーミーショップ フリー 2,280円(参考) 11,400円(参考)
BASE スタンダード 2,380円 11,900円

「参考」「要見積もり」の欄は、公式に明記された料金だけでは金額が決まらない「一部未確認」です。安い順には入れていません:カラーミーショップ フリー(決済手数料が「6.6%+30円〜」の最低額)。

月商15万円だと、SquareとBASEの差は月6,500円です。年間では78,000円になり、有料プランの年額に届く金額です。無料プランを選ぶことが、必ずしも一番安いわけではありません。どのくらい売れたら有料プランに切り替えたほうが安くなるかは、月商別の費用比較で計算しています。

4. 独自ドメインが使えるかどうかが、一番はっきり分かれる

無料プランで「できないこと」は各社バラバラですが、差が大きいのは独自ドメインとロゴ表示です。

サービス 独自ドメイン サービス名・ロゴの表示 容量・点数の制限
Square フリー 非対応 表示される(消すにはプラス以上=有料で対応) 掲載商品数は無制限/容量は未確認
おちゃのこネット スタートアップ 非対応(共用ドメインのみ) 「Powered by」表示あり 商品100点/容量は無制限
カラーミーショップ フリー 標準対応 未確認 ディスク200MB/フリーページ10ページ/商品数は未確認
イージーマイショップ 無料版 標準対応 未確認 商品数は無制限/ディスク200MB
BASE スタンダード 標準対応(無料の「独自ドメイン App」。ドメインの取得・更新は自分で行い、その費用は別) 表示される(消すには「BASEロゴ非表示 App」月額500円=有料で対応) 商品数・データ容量の上限なし(1日に登録できる商品数は最大1,000件)
STORES フリー 非対応(スタンダードのみ) 表示される(消すにはスタンダード=有料で対応) 未確認

表の言葉の意味は次のとおりです。「標準対応」は、無料プランのまま追加料金なしで使えるという意味です。「有料で対応」は、有料プランや有料の追加機能で使えるという意味です。「非対応」は、無料プランでは使えないという意味です。「未確認」は、公式の料金ページ・機能一覧・ヘルプ・追加機能のページで記載を見つけられなかったという意味です。未確認の項目は「できない」という意味ではありません。

2026年9月27日に、次の公式ページで確認し直しました。BASEは「独自ドメイン App」と「BASEロゴ非表示 App」(月額500円)のページです。「独自ドメイン App」は価格が無料で、「独自ドメインの管理や取得は、ご自身でおこなってください」と記載されています。カラーミーショップは、フリープランのページのプラン詳細表です(フリープランの「独自ドメイン設定」に対応の印)。イージーマイショップは、プラン比較表です(無料版の「独自ドメイン設定」に対応の印、商品数は無制限)。STORESは、よくある質問「フリープラン・スタンダードプランの概要」です。BASEの商品数・容量は、ヘルプ「商品の登録方法について、教えてください」の注意事項にあります。そこには「登録商品やデータ容量に上限はありませんが、1日に登録できる商品数は最大1,000件です」と書かれています(同日確認)。以前参照していたヘルプのページは、表示されなくなっていました。カラーミーショップ フリーのロゴ表示は、次のページを同日に確認しました。フリープランのページ・プラン一覧・ヘルプ「フリープランとはなんですか」です。記載を見つけられなかったため、「未確認」のままです。

STORESの行は、2026年9月25日に公式の料金ページ「プラン詳細」で確認し直した内容です。「独自ドメイン」「サービスロゴ非表示」は、フリーでは非対応です。フリーで使えない機能の一覧はSTORES ネットショップの手数料と料金にまとめています。

意外に見えるかもしれませんが、カラーミーショップのフリープランは独自ドメインを設定できると明記されています。HTML・CSSの編集も利用可能と書かれており、無料プランとしては手を入れられる範囲が広いほうです。一方でディスク容量は200MB、フリーページは10ページまでで、電話サポートは行っていないと記載されています。

Squareのフリープランは、独自ドメインに接続できません。加えて、ウェブサイトのテーマ、お客さま用アカウント、QRコード注文、サブスクリプションが使えないと記載されています。これらを使うには月3,375円(年払い)のプラス以上が必要です。料率の安さは、この制限と引き換えだと考えたほうが実態に合います。

5. カラーミーショップのフリープランには、あとから戻れない

フリープランの説明ページには、次のように記載されています。レギュラープラン以上への変更はできるが、フリープランへの変更(戻し)はできない。売上が伸びて有料プランに上げたあと、売上が落ちたから無料に戻す、ということができない仕組みです。

無料プランを「まず試す場所」として使うつもりなら、この一方通行は知っておいたほうがよい条件です。他社の無料プランについては、同種の記載を確認したページの範囲では見つかりませんでした。

6. Shopifyに「ずっと無料」のプランはない

Shopifyの料金ページには、ベーシック(年払い3,650円/月払い4,850円)以上の有料プランが並んでいます。すべてのプランで「3日間無料」のあと、最初の3か月が月額150円と記載されています。3か月が過ぎると通常料金に切り替わります。

無料で使い続けられるものとしては、「Agentic」が記載されています。これは販売が成立したときだけ支払う成果報酬型です。機能は「AIチャネルでの販売」に限られると書かれています。自分のネットショップを無料で持ち続ける用途とは別のものです。

つまり、Shopifyは「無料で作れるネットショップ」の選択肢には入りません。料金と手数料の詳細はShopifyの手数料にまとめています。

7. 選ぶときの順番

  1. 独自ドメインが要るかどうかを先に決める。 要るならSquareフリー・STORESフリー・おちゃのこネット スタートアップは外れます。BASE・カラーミーショップ・イージーマイショップは、無料プランのまま独自ドメインを設定できます。ドメインの取得・更新費用は別です。
  2. 想定月商で手数料を計算する。 3節の計算のとおり、月商が増えるほど料率の差が効きます。月商15万円で年78,000円の差が出ます。
  3. 無料のまま続けるのか、通過点なのかを決める。 通過点として使うなら、同じサービス内で有料プランに上げられるか、上げたあと戻せるかを確認します。カラーミーショップは戻せません。
  4. 売るものに許可や届出が要らないかを確認する。 中古品なら古物商許可、食品なら食品衛生法の許可か届出が必要です。開店前にやることはネットショップ開業の手順にまとめています。

8. この記事の確認日について

BASE、STORES、Square、カラーミーショップ、Shopifyの記載は、2026年9月23日に確認しました。BASEのグロースプランの月額費用・決済手数料は、2026年9月24日に公式の料金ページで確認しています。PayPay・Amazon Pay・PayPalの加算も、同じ日に確認しました。おちゃのこネットとイージーマイショップの料率は、2026年9月21日に確認したものです。9月23日時点では公式ページの自動取得ができなかったため、再確認していません。

関連:ネットショップ作成サービス比較(主要10社の料金一覧)/BASEとSTORESの違いを費用で比較/STORES ネットショップの手数料と料金/特定商取引法に基づく表記の書き方

ハコの一言もう一度、答えだけ。独自ドメインなしで、手数料を抑えたい店は、Square フリー。料率3.6%で、月商3万円・15万円とも手数料が最も少ない

公式サイト・申込窓口

参照した公式ページと確認日(2026-09-24)